パリのロックダウンがはじまって、ランジスで大量に花が廃棄された時に、真っ先に頭をよぎったのが、産地からの一般家庭への直送でした。
ただ、産地直送って、いいように感じるのですが、市場とか仲卸の役割って非常に重要で、それがあるから農家も花屋も成り立っている部分があると思っています。仮に農家さんからユーザーに個別発送で、全部販売しようとしてできるならみんなしてますよね。
配送コストや、販売コストなどを効率化したり分担する仕組みとして、今の日本の市場の仕組みは、個人的にずっと存続してほしいと思っています。
うちみたいな花屋の価値というのは、いろいろな花を組み合わせたりデザインをして新しい美しさを生み出すことが、わずかな価値です。
農家さんの花が廃棄にならないように、たくさん仕入れる、たくさん売る。ということのためにできることは、美しさによる癒しの効果を提案することしかできないのです。
花はもうそれだけで美しいものであって、自分がしていることなってほんのわずか数%のことだとよく話します。
しかし、たくさんの花の美しさやちからに気づいていない人にそれを知ってもらうために、我々のような花屋の役割があります。
それは多分これからのwith コロナの時代でも多分自分はかわらないなぁと思います。
というのを前提として。(前置き長い)
今のこの状況で、
なるべく人と人の接点を減らしつつ感染リスクを減らし、
なるべくたくさんの花をたくさんのひとに届けて倒産を減らすためにできることとして、
日々オンラインストアで注文を受けて発送を行っています。
今オンラインで花を買いたいという一般ユーザーのニーズは、SNSから多く感じていて、実際アイロニーももう手一杯です。
でも小さな一つの花屋が頑張っても、多くの花が廃棄されてます。
というわけで、取引のある市場、問屋さんにお願いして、
『市場直送』という商品をしてもらおうと思っています。
もちろん花屋から送るより、一種類の本数は多くなります。
数種類が10本ずつ、われわれが仕入れるような素材を
箱に入れて市場(仲卸)からお客さんのところに直送してもらいます。
詰め合わせの花の種類は谷口が仲卸さんと相談しながら決めます。
そして、同じものが谷口にも一箱届くように注文するので
届いたら、水揚げ方法から説明して、ブーケにしたり、
個別に飾ったりする方法をいくつかyoutube で説明しようと思います。
アイロニーもこれ以上スタッフに無理させなくていいし、
他の花屋さんも同じことをすれば、花屋が市場に行くというリスクが少しは減るかもしれません。
決して万能なアイデアでもないと思いますが、批判だけしているよりはと、
取引のある市場や問屋さんに声をかけさせてもらったら、協力してくれるとことなので、
自分を筆頭にすこしでも多くの人に助けになればと思ってやってみますー。
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