さてようやく今日の仕事がひと段落したので、昨夜のことを書こうかと思う。
昨日おれが浮かれた顔の写真をアップしていた、クリスチャン・トルチュとの夕食でのことだ。
或る日突然パリ店に来てくれていろいろ話をしてから、今度はゆっくり食事にでも行こうと言ってくれてから、ときどきメッセージのやり取りはするものの、彼はニューヨークやミラノなどでよく仕事をしていて、なかなかそのタイミングは来なかったんだけど、それはふと訪れた。
「アツチ(アツシと呼ぶがメールではアツチとかいてある)もうすぐニューヨークちゃうん?頑張ってこいよ。お前絶対ウケるわー。俺15日までミラノやねん。お前いつからNY?」
「あっ、兄さんおはようございます。僕22日からです。よかったら寿司でもいきませんか?」
「おー、いいやん16日は?」
「まじっすか?すぐ予約しますんで!
奥田の懐石のほう取れました!20時に!」
「おー、めっちゃ完璧やん、ほな20時にそこでー。」
というやり取りがあったのが日曜日。
その日から、メモに聞きたいことを箇条書きに書き溜めた。
いろいろ考えて、ちょっとミーハーなことも交えつつ、こんな質問リストをつくった。
*あなたの店は歴史上唯一、花屋としてインターナショナルなブランドと呼べるにふさわしい地位を確立できた花屋だと思っています。
あなたは自分の店を始めた時にすでに特別な存在でしたか?
*あなたの店で働いていた人たちが世界中でたくさん活躍をしています。私は彼らの花の中にあなたのスタイルの影響をみつけてそれを学んできました。私がもっとも素晴らしいと思うのはこの点です。彼らがあなたの店で働いていたとき、あなたはどうやって、彼らにあなたのスタイルを伝えましたか?
そして、どの程度彼ら自身の創作を認めていたのでしょうか?
彼の作り出す花が、自分のスタイルではないと感じることがありましたか?その時にはどうしましたか?
*あなたは初め一人で店をはじめたのですか?それともアニーのような店長のようなひとがいたのですか?
*私の店はオープンして2年後に日本のカルティエから仕事をもらって、私自身も成長し、店としても規模を大きくすることができました。
あなたにとってきっかけになった仕事はありましたか?
*あなたが一番印象に残っている仕事はなんですか?
*一番大きなプロジェクトはなんでしたか?
*あなたは世界中でさまざまな仕事をしていますが、しらない国で仕事をする時に、素材をどのように選びますか?
*あなたの元スタッフのなかで誰が一番あなたのスタイルに近いですか?
*私はあなたに影響を受けているように、あなたが影響を受けたフローリストはいますか?
*あなたがいま注目している若いフローリストはいますか?
*あなたは今後どのような仕事をしていきたいですか?
とこんなことを聞きました。
そして、クリスチャンはその全てにしっかりと答えてくれて、おれへの逆質問も挟みながら実に3時間。ほんとにたくさんの話をしてもらいました。
さて、この質問への回答は、例によってオンラインサロンのコンテンツにしたいと思います。
フローリストにとっては、この情報だけでもそれ以上の価値があると思います。
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