もともと予定していたシャンゼリゼにある社交クラブでのバースデーパーティが、
デモ騒動でキャンセルになったものの、
またクーランスのファミリーがすばらしい機会をくれました。
今回の装花では、石化杉という少し珍しい素材をメインに考えました。
華やかさはないし、奇形の一種なのですが、
ものすごい生命力と自然の美しさを感じる素材でした。
とくに大理石の間の暖炉の上は、みんなにゲストルームのブーケを
作ってもらっている間に一人で、デカい石化杉を独り占めして一人でつくっていきました。
花を束ねたり、装飾をしていくときは、自分の目線と、
クライアントの目線、またクライアントがおもてなしをしたい
ゲストの目線を想像しながら、それらが交錯しながら判断をしていきます。
今回はゲストの目線で石化杉は少し地味かなと感じました。
でも、パリでの仕事はとくに自分のジャッジを優先させないと
わざわざ店まで出してる意味ないからこれでいこか。と思っていたら、
今回のチームのひとりであるエステルが、大理石の間に来て、
それを見て"This is wow"と言いました。
エステルは、前回のフォンテーヌブローの装花のクライアントで、
ひょんなことから今はスタッフになってくれています。
イタリア出身のエスエルにも伝わっているので、
伝わる人には伝わるからいいと思って、
ディナーのゲストたちが来る前に裏方の我々は帰りました。
翌日朝、ランチのための装花にいくと、
数名のゲストがまだ朝食の席にいて、
依頼主であるロレインが俺を紹介してくれました。
嬉しかったのは、そこでいちばんの話題になったのが、
この石化杉だったことです。
写真をみてもらうとわかると思うけど、気づかない人は気づかないと思う。
経験上日本では、だいたいこういうのはなんども空振りしてきた。
よく、パリに店を出した理由を聞かれるんだけど、
こういうことだなぁと思う。
アイロニーの花を、自分たちの花をもっと認めて欲しいと衝動が深いんだと思う。
価値を高めて、それによってさらに品質を高めて、また価値を高める。
世界一アイロニーを好きと言ってくれる人が、世界一幸せに感じられうように。
パリに店を出して3店舗にすることのリスクが、
かならず、芦屋の店も青山の店もよくしていくと証明せねば。
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