一昨日の夜、いつも花を頼んでくれる5区のアルチザン食器のセレクトショップ.
@latuilealoup のオーナーであるエリックにディナーに招待してもらった。
もともとエリックを紹介してくれた、
パリ在住のカメラマン @sumiyo_ida さんと三人の楽しいディナーだった。
実は前記事で書いた、おれが失敗したこの前のインタビューをしてくれた人が、
もう一度やり直しましょうと言ってくださった。
ずっとなにを話すべきか考えていたので、
エリックとのディナーはすごくいい機会だと思った。
フランスでおれの花をものすごく気に入ってくれて、
よく使ってくれている人で、
おれの花をよく理解してくれていると感じる人が数人いる。
おれを知らない人は信じてくれないんだけど、
おれは普段からあまり人付き合いはしない。
家で一人でいるほうが好きだ。
この人と付き合っておくと色々な人を紹介してくれるわよ。
とか、聞いた途端にのび太並みの速度で眠くなる。
アイロニーの花が好きと言ってくれる人とばかり付き合って、
なんか自分の気持ちいいテリトリーでだけ生活して、
自分大好きなちっちゃい男だなぁおれと思うこともあるんだけど、
最近それは、おれが自分の花をもっと深く掘り下げて
"知りたい"という欲求からきているんだなぁとわかった。
もちろん、おれの花に興味や理解がなくても、
ものづくりをしている人、何かに強く打ち込んでいる人なんかだと、
その人の中に見えてなかった自分を見つけやすいので、
積極的に会いにいくようにしているけどね。
さてエリックとのディナーは、彼の仕事について、
彼の商品について、それを作る職人について、
おれがかれと仕事する上で知りたかったことで普段おれが聞き逃していることを
井田さんに通訳してもらいながら聞かせてもらって、
そのあとは、ずっと花の話をしていた。
今まで納品したブーケについて、写真をiPhoneから出してきて、
この時はこう感じた、これはこうだった、とか、
おれは日本でアツシが作ったものか、
パリでアツシが作った花の違いがわかるんだ、とか、そういう話を延々としてくれた。
パリに来てから自分の花について、
とくに感じるようになったことのひとつに、
自然崇拝 ということをよく感じる。
アミニズム的なものではなくて、ただ自然が偉大だと感じるだけなんどけど、
いただきます。という感覚や
生ける。という感覚。
探求して、自分の花を高めようとすればするほど、
ゴールにある理想のブーケは、
谷口敦史が束ねたすごい綺麗なブーケ。
ではなくて
偉大なる自然の素材の美しい集まり。
だなと強く感じる。
日本の素材とフランスの素材の違いは、
(日本人とフランス人みたいなくくりで喋るのが嫌なのだが)
セリという仕組みの中で(フランスのランジス市場ではセリは行われていない)
流通させるために均一化したものを生産していく技術の発達の中で
生まれた美しさもあれば、失われた自然のままの美しさもあって、
日本とパリの両方で店を持って仕事を展開してくことで、
その両方を強く感じられて、そのどちらからも美しさを感じとって、
偉大なる自然の素材の美しい集まり。
を出来るだけたくさん束ねていくことができればいいなぁと、再確認できた夜で、
なんとなくフランス人に伝えていくべきことも整理できた夜だった。
またこんなことを書くと、エリックがなんのこと書いてんの?
と井田さん聞いて、長々と翻訳してもらわないといけないのかなぁと思うんだけど、
すみません井田さんよろしくお願いします。
Merci Eric!
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