blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

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2018年4月 4日

La vitrine de jour

パリに戻ってきて初日を終えました。
これから2ヶ月新しい研修生として加入して
日本での社員採用へのトライアルとなるスタッフ竹内と二人でした。

彼女にこの2ヶ月でどんなことを伝えていこうか、
もしこのままアイロニーでキャリアを積んでいくことになるなら、
この2ヶ月はもっとも大事な時期の一つだなぁと思いました。


そんなことを考えながら仕事をしていて、ひとつ気づいたことがありました。
意識をどこに向かわせて仕事をするかということの重要性です。

仕入れから帰って来て、水揚げをしていたときのことです。
この作業はそれほどクリエティブなことではないので、
スピードや時間に意識をフォーカスさせておく必要があります。
もちろん、素材への知識を増やしたり、
その日その日の素材のコンディションにも気づく必要なんかもあります。

お客さんのいるタイミングではないことが多いので、
スタッフ同士でたわいもない話をしたりコミュニケーションを取る場でもあります。


それらのこと、正しい意識の方向性をチームで共有して、
それが日々実施できている状態を積み重ねているチームとそうでないチームとでは、
1年、3年、5年を大きく結果に差がつくでしょう。


また全体で共有して同じ意識で仕事を進めていくこともあれば、
個々の能力や得意不得意をチームにあてはめて、
仕入れのことにフォーカスして働くことがキャリアアップにつながる人、
接客、コミュニケーションにフォーカスすべき人、
デザインや制作に向き合うことにフォーカスすべき人、
それらをチームで整えて、バランスをとっていける店や会社は強いなぁと思った。


そこへいくためには、まずそれぞれのスタッフの仕事以外に関することの
ストレスや不安を取り除いて、フォーカスすべきことに集中できる環境をつくらねばならない。

そしてそれをするために必要なお金が集まるかどうかは、
やはり社会にどれだけ必要とされる"いい花"を提供できるかで変わってくるし、
そのためにも人が育つ環境が必要になる。

ほんとにいい方向に転がるか、悪い方向に転がるかは、紙一重で、
少しの努力の差、努力の方向の違いで結末は大きく違う。


スタッフの意識を導くことを考えながら、
俺自身が何にフォーカスしていくかが
一番チームに影響を与えるのは間違いないということに気づいた。

こういう気づきは、新しいスタッフと働くことで、
その人の目線で仕事を捉えるところから生まれやすい。
そのためにパリにアパートを契約してでも、パリ店に研修生を迎える試みは、
会社にとっても俺にとっても有益だと思った。

このパリ店研修生枠、たくさん応募はあるものの6月からはまだ正式にどの月も決まっていません。
引き続きどんどん募集しています。
履歴書相当(写真はスナップでも自撮りでも可)の情報をメールに記入して、
気になる人は気軽にメッセージしてください。


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Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

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