blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

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2017年12月26日

アイロニサロン2018でときどき連載をはじめます。


アイロニサロン2018でときどき連載をはじめます。

ときどきです。


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しかし、サロンは他にもコンテンツもりだくさんです。

花屋でアイロニフォロワーの方、
ライバル視している方、
もちろん一般の人でアイロニ花すきな人はぜひ参加お願いします。
1話をチラ見せです。


【アイロ兄さんの花屋論】
〜花屋のSNSやるべきかやらざるべきか、その1〜

ちょっと先日スタッフとのやりとりで気づいたことがあったので、
そこから話を広げて、なんか書こうと思ったんだけど、
これはちょっとマニアックな話というか、花屋の人か、
アイロニ好きで谷口の与太話なら聞いてやろうという人
以外は興味ないかと思ったのでサロンに記することに。


さてさて、タイトルのSNSやるべきか?という問いについてですが、
もちろん花屋界でももっともSNSを使いこなす男と言われているタニグチ。
もはや使いこなしているというより依存症だとまでいわれているタニグチなので、
もちろんもちろん答えはYES。


理由はもちろんPRのためなんだけど、
花屋がSNSをつかってPRをがんばらないといけない理由はいくつかある。
まず、世間一般のほとんどの人は、
花屋のテイストの違いについて詳しく知りません。
パリスタイルとかフレンチスタイルとかいう言葉があるけど、
そもそもパリでもフランスでもいろんなスタイルの花屋があって、
明確な定義なんてものはない。


あえてジャンル分けをしようとするなら、
料理なんかと同じように、その国の文化やマーケットの違いから
生まれてくる大きなくくりをもとにざっくりとした判断をするほかない。


パリのフローリストたちが使っている素材と、
オランダ、ベルギーのフローリストたちがつかっている素材は違う。
そういう素材とか、文化として求められるものの中で生まれてきたもの、
受け入れられ残ってきたものが、今いる花屋に影響して
その最大公約数的な要素になら、フレンチテイストとか、
パリテイストと言ってもいいだろう。
またこれについては、別の機会に書くとして。


飲食店に行くときは、その食べ物屋さんが、焼き鳥屋なのか、
焼肉屋なのか、フレンチレストランなのか、
イタリアンレストラン、なのか、和食屋なのか、
蕎麦屋なのか、寿司屋なのか、ほとんどの人がわかる。


でも、ほとんどの日本人にとって花屋は、花屋。でしかない。
フレンチだと思って営業してても、
つくねくださーい。っていう人が来てしまうのである。
フレンチだと思っている花屋は、うちは焼き鳥屋じゃねーんだよ!と思う。


だが、それはお客さんが悪いのだろうか。
レストランならちょっと無茶をいうお客さんだ。
けど、花屋でそれがおこるのは、花屋が悪い。
花業界全体が悪い。
わかりやすくないから。


もちろん、1日3食食べてる、食ということと比べると、
花屋と人との距離は遠すぎる。
ある統計によると、日本人1年に1回しか花屋を使わない人がほとんどだそうだ。
そんななかで、細かな違いを知ってもらうのは、ほぼ不可能に近い。


そもそも、花屋は商圏4キロくらいの全世帯に対して、
花のことならなんでもうちに聞いてねー。
という商売がベースになっているので、
花屋イコール焼き鳥も焼肉もフレンチもイタリアンも寿司も
蕎麦もなんでも食べられる店という認識は、
花屋を利用する人たちにも根付いているパターンもある。


しかし、昨今のインターネットの普及により、
より専門性が高くなり、花屋は個性を生かさないと
埋もれてしまうようになっている。


流通の発達で、遠くの店のブーケが翌日には自宅に届く。
なにより、我々花屋自身は、これが綺麗!!
と思うものを自信を持って勧めて、お客さんによろこんでもらえる。
それこそが健全ではないか。


この狭間のなかで、多くの花屋で働く人たちが、
こんなの綺麗じゃないのになぁ。。と思いながら
しかし、花という素材のパワーの美しさを感じて
買ってくれるお客さんたちに販売して、
なんかやりきれない気持ちで仕事をしている仲間たちのなんと多いことか!
そのミスマッチを防ぐために、我々花屋は、
大声で選挙カーのように、うちはこういう花屋です。
アイロニーアイロニーをよろしくお願いします。
と選挙期間だけじゃなく毎日言い続けなければならい。


そして、多くの花屋がそれをすれば、
少しずつ、あそこの花屋とあそこの花屋はなんか違う。
あれ、あそことあそこはなんか似てる。
あー、こういうのがフレンチっぽいっていうのかも。
みたいなことが少しずつでもでてくる。


幸い、飲食店のように店に来てオーダーしてもらって、
食べてもらわなくても、写真をみるだけで、結構なことがわかる。
一年に一回しか花屋を使わない人にも、
違いを知ってもらうことができるかもしれない。


自分たちが綺麗と思うものをオーダーしてもらうためにも、
SNSで私が綺麗と思う花はこんな感じなんですーー!!!
と叫び続けることは花屋の心の健康にも非常に重要なことなのである!!


というのが、いままでもずっと思っていて
いい続けてきていることなんだけど、
この前スタッフと話して気づいたことは、また違った理由からなんです。


次回はデメリットと、別のメリットについてより掘り下げて。。
続きはこちらでやっていきます。
https://www.illonyshop.com/product/722




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Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

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