最近ランジス市場の問屋さんたちが数社おれのインスタを見てくれているようで、
いろんなとこからあれ綺麗だったねと声をかけてもらう。
昨日久しぶりにパリに帰ってきて仕入れにいったら、
一件の問屋さんのおじさんたちが、ちょっとこいよ、みてみろよ!
と嬉しいそうにおれを引っ張っていった先に、高知県、美里のグロリオサが届いていた!
グロリオサは百合の一種で、日本では割と一般的な花で珍しいものではないんだけど、
花弁のうねるようなフォルムと燃えるような色が好きで昔から時々使っていた素材。
なかでもミサトレッドで名高い美里のグロリオサは日本でもトップクラスの品質を誇る。
パリでは、ヨーロッパの流通事情では傷がつきやすい素材だからか、
あまり見かけることはなかった。
20センチくらいの枝が一つ一つバルーンのようなパックされていたりして、
日本のそれとはかなり違うものだった。
最近になって、ほんのすこし、日本のような70センチ程度の枝分かれしたものが
手に入るようになり、こちらでは希少なものとして重宝していた。
この日俺は別のところでオランダからのグロリオサを買っていたんだけど、
買わないわけにはいかないので美里のグロリオサも買ってみることに。
が、値段を聞いて愕然とした。
オランダのものは日本で仕入れるときの1.5倍から2倍くらいの値が付いているのだけど、
この日本からの輸入のグロリオサは4倍くらいの値がついていた。
確かに素晴らしい品質なのだが、オランダのものの線の細い柔らかいツル性の雰囲気を残した
グロリオサの使いやすさと比べると一長一短。
そこにこの価格の違いが加わると、輸出はまだまだ難しいのかなぁと感じた。
旬の素材を大事にする傾向がはるかに強いフランスの市場。
地産地消のよさ。
もちろん、アイロニーという輸出品のことについてを一番よく考えないといけない。
よほどのものでない限り、そこに価値を生んでいくのは難しい。だからこそ鍛えられるし、
挑戦することに意味があることなのかとも思う。
日本でのマーケットを深く掘り下げていくこともしっかり取り組んでいかねばと思った。
とはいえ、美里のグロリオサにランジスで会えたことは嬉しいことだった。
素材の輸出ももちろんだが、パリに来て特に感じるのは
日本の花材は世界一だけど、
世界一なのは、花材だけじゃなくて生産者が世界一だと思うので、
生産者の輸出のほうを切に願う。
それがまた日本の花材がよくなることにつながれば、ますます俺の仕事が楽しくなる。
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