花屋は昔からの仕組みか、
待っていてお客さんの要望に合わせて
花を束ねるというようなことが多い。
お客さんはあれこれ贈る人のことを
想像をしながら花を選んで
気持ちを込める。
これはこれですごくいいことだと思う。
でも、綺麗な花を、
たくさんの人を幸せにするような
最高の花を束ねようと、
毎日毎日新しい素材を探したり、
組み合わせを工夫したり、
束ね方を変えてみたり、
そんなことを10数年続けてきていると、
お客さんが花合わせや色合わせを選ぶことで、
それが最高のものにならないということが起こる。
おれはアイロニーは、もう前者の花屋ではないと思う。
シェフならお客さんのいわれるがままに
食材をまずくなるように調理するだろうか。
お客さん自身が選んだ思いのこもった花も素敵だけど、
アイロニーは、ただただ美しい花を追求していたい。
それが、アイロニーの花を世界一好きと
言ってくれるお客さんに報いることだと思う。
だがこれは、とても大変なことだ。
せっかくきてくれるお客さんを断ることもよくある。
しかし、してもらいたい花が決まっていて、
それを一番安くしてくれる花屋をさがしている。
そんなお客さんの要望を聞いてあげようとして、
花屋は低賃金重労働な仕事に
なっているところもある。
でも、その努力をするのなら、
これなら高いお金をだしても
買う価値があるという美しいものを
追求する努力をするほうがはるかにやりがいがある。
うちはこれですよ。
いまはこれですよ。
今日最高の組み合わせはこれですよ。
と自信を持って言えるようになって、
それをたくさんの人に
喜んでもらえるようになるためには、
他のところとどちらが安くなるかと
くらべているようなオーダーに
時間を取られている暇はないのだ。
乱暴にきこえるかもしれないが、
寿司屋に行ってペヤングつくってと
言ったらおこられる。
ペヤングもすきなんだけどね。
だけどアイロニーはこだわりの寿司屋や、
こだわりのフレンチレストランだと
より多くの人に認識してもらわないといけない。
そうすることで、花はもっとよくなるし、
お客さんの満足度ももっと高くなる。
お湯入れるだけなのに、
なんでペヤングがつくれねーんだと
お客さんを怒らせることも少なくなる。
そういう努力をしている。
自分たちが綺麗と思えるものだけを作っていたい。
そうすることが、アイロニーに
任せてくれる人の信頼を得ることだとと思う。
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