blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

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2015年9月11日

花をもらう女

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昨日パリジャンの花贈りについて投稿したあと、とある素敵なおねーさんからメールいただいた。
日本人にも、
デートのたびに一輪花を買ってきてくれる人と、
旅行から帰ってくるたびに花束を持って迎えに来る人がいましたよ。
と。

さすが素敵なおねーさんは花貰いエピソードも素敵だ。
そのあとがもっと素敵だった。
すごい女たらしとすごい不器用な人でした。と。
俺はどっちも好きだなぁと返事すると、
そう、どっちもとても素敵な人でした。という。
さすがだ。

そして毒気もあるその人は、俺も同じ毒吐きだとしっていて、
こう続けた。
中途半端な男が一番花を贈らないの。
でも、もっと悪いのは中途半端な女が花を喜ばなさすぎるのよ。
おおぉ。俺が映画を撮るならヒロインにこのセリフを言わせよう。

そういえば、数年前ニューヨークで花屋をしてる女性と知り合うことがあった。
彼女はシャガールの孫だった。
俺は彼女が主賓のパーティに招かれてブーケを束ねて持っていった。
彼女の喜び方はいまでも忘れられないくらい、自分がブーケを贈ったことが誇らしく思えるくらい、
幸せな気分にしてくれた。
その後たくさんの人と話をしているパーティの間、彼女はずっとブーケを抱えたままだった。
いまでもこの時のことを思い出すと誰かに花を贈りたくなる。




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Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

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