今日は青山店で開催しているラフィリエという年間のディプロマコースのレッスンがありました。
テーマはブーケシャンペトル。
シャンペトルとは、田園の、みたいな意味で、庭咲きのバラの自然さ。みたいな感じの美しさとは
また少し違うテイストという認識でいる。
毎月20日間パリにいる間の日曜は毎週郊外に撮影にいく。
そうするとパリの人々が大好きな田舎の景色というものを感じることができる。
シャンペトルブーケというのは、そういう景色をパリでも感じたい。室内に飾りたい。
という気持ちからニーズがあるのだと思う。
ルソーやコロー、ミレーなどの画家が都会よりも自然の美しさのほうに魅力を感じて
バルビゾンに移り住んだような推移は一般の人にも多くあり、
美しい田舎の風景が多く残るパリの人たちにとってはとても自然なこと。
そういうなかでシャンペトルブーケのニーズというのは
文化や人々の深い感覚の部分に根付いたものだと言えると思う。
日本の人たちにとってはどうだろうか。
もちろん俺みたいなコテコテのひとえの日本人でもフランスの田舎の景色をみて綺麗と思うし、
印象派の自然の景色が描かれた絵画を見て綺麗だと感じる気持ちはもとから備わっているけど、
パリの人たちがシャンペトルブーケに感じる感覚とは違うんじゃないだろうか。
日本人にとって同じような景色というのがあって、そういう要素が取り入れられたブーケというのもあるのかな。
流行を取り入れるのはとても大切だけど、
色気と同じように郷愁のような多くの人に共通する感情に訴えかけるようなものを
人知れず探して取り入れようとし続けるのも、
多くの人に愛されたり、長く生き残っていく花屋をつくる秘訣なのだろうと思う。
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