パラスの部屋で出迎えてくれるもの。
フラワー それも丈の短めのバラがいい。
スイーツ ショコラ、マカロン、キャラメル。
フルーツ リンゴ、チェリー、まだ熟れていない洋梨(私は固めが好き)
わたしが部屋に入って最初にすること。
ベッドのクッションやベッドカバーなど
上に置かれたものを取り去り、
白いシーツに白い枕だけに。
そして、白い大きな枕をたくさん追加する。
儀式を終えると、少しだけくつろいでお茶を飲む。
時は贅沢。最高のプレゼント。
パラスに8日間ほどこもって仕事をする。
本を執筆したり、コレクションの準備のために
デッサンを描いたり。
そんな時、ノート、筆記用具、色鉛筆は欠かせない。
あるいは夫以外の男とパラスで週末を過ごす。
情事は場所によっては全く異なるものよ。
危険で、時間(heure)もなく、時(tenmps)もない。
マルグリット・デュラスの著書『Des jourees entieres dans les arbres(木立の中の日々)』ならぬ、わたしは、
『Des journees entieres dans les palaces(パラスの中の日々)』をこう過ごすわ。
例えばリッツ・パリで、軽くランチして、素晴らしいスパで過ごす。
部屋に戻って、お風呂に入ってから、
バー・ヘミングウェイへ。
お話をして、ゆっくりと酔いしれるところ。
地球上のすべてのアルコールに魅了された作家が集うところ。
人生は小説や音楽のようなもの。
彼らはマニフェストのように
自分たちの足跡を残していくのかもしれない。
「飲み、書き、生きた」と。
わたしはオテル・ド・クリヨンのバーの
インテリアを手がけたことがあるの。
今は亡き彫刻家セザールにバー・カウンターを
創ってほしいと頼んだら、
クリヨンのためではなく、ソニアのためだったら、
と言ってくれた。
私のために創られたセザールの《バー》という作品が
今も残されている。
とても美しいバー・カウンターよ。
バーで過ごしたあとは、
パラスのレストランでディナーを味わう。
わたしは、パラスが大好き。
その単語を聞くだけで嬉しくなってしまう。
パラスは秘密の空間。神秘的、そして危険・・・。
-Sonia Rykiel (ソニア・リキエル)-
今日母の日の作業のために芦屋店の二階を片付けていたときにある本を久しぶりに手に取った。
東京にも店がない時にパリに店をもちたいと言い出した俺に
芦屋店オープン間も無い頃にスタッフとして店を手伝ってくれていた人がくれた本。
その本の冒頭の文章で、とても気に入っている。
誰もパリに店を出したいのが本気だと思っていなかった7年前に
パリに店を出したら、こういうところに花を飾ってほしいと仕事のことを
考えてくれていた人がいたというのは大きなことだった。
改めて気合が入る。
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