blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

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2014年10月23日

フォーリン仙人

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最近しゃべれもしないのに、英語で会話する機会が増えた。笑。
ほんとにちょびっとの英単語で会話するので、おれのいうことは必然的にかなりシンプルだ。笑。

これがちょっとおもしろいくらいに功を奏して、すごいいいメッセージになっているときがあったりする。笑。

これは俺の友達うちでは外国仙人と呼んでいるんだけど、たとえば
この花の仕事で一番大切なことはなにか?みたいな質問をされたりする。

日本語だと、いろいろと言ってしまいそうだけど

お前自身が楽しむことだ!

とか

もっとわがままに!

とかしか言えない。笑。

しかし、これがフラビュラスをみておれのことをちょっとすごいと思ってるひとなんかは、おお!すげーいいこと言うぜ!みたいなリアクションをしてくれる。笑。

でも、まぁほんとによく考えるとそのメッセージは間違っていない。

しゃべれないから削ぎ落とされて大切な事だけが凝縮させれているので
日本よりも伝わっているのかもしれない。

そんななかで、ちょっと無理して、いろいろとしゃべったことがあった。

それは、仕事が大変だという女の子と話しているときのことだ。

おれは、100パーセント仕事を楽しんでいるというと、

お前は、それが見つかってラッキーだと言うので、

いや、それはちがう、すべての仕事は楽しむ事ができる。とおれは言った。

どうやって?というので、俺は昔バスケットボールをしてるときに学んだことを話した。

それは、ソフトセンタリングとファインセンタリング。

アメリカのバスケの本に書いてあったんだけど、

俺のポジションは高校までポイントガードといって、ゲームを組みてる役割だったので、それが必要だったんだけど、(ちなみに大学のときは元アイロニーで現メンディップスの横山がポイントガードでおれはシューティングガードといてもう少し攻撃よりのガードだった、本当に関係ないが)

ポイントガードはゲームを組み立てる時はコート全体を見渡しながら、しかも時間軸とかゲーム全体を見渡す必要があり、

また、守備的な外側のポジションから長めのシュートを決めて中のディフェンスを広げてあげる必要もある。

そのときの切り替えの練習で、コートのまんなかに立って、
コート全体を見て→リングの奥の小さな一点を見て→コート全体を見る
っていうのを繰り返してみろみたいなことが書いてあった。
これは、緊張を緩和させたり、集中力を高めたりするときにもつかえると書いていた。いまでも時々やってみる。

そして、これはこの彼女の問題にも有効な方法で、
彼女はいま、どちらかにしか照準をあわせることが出来ていない。
全体をみていやだなと思っているのか、一点しか見えずにいやだなぁと思っているかどちらかだ。

照準を意識的に変えてみて、その上で少しゲーム的なレベルアップを設定する。とても簡単なレベルアップでいい。

それを繰り返すと、仕事はとても楽しくなるし、

照準をかえることで、その仕事の本質が見えてくることがあって、

どんな仕事でもだれかの役にたっていることを知る。

そうすると仕事はとてもたのしくなる。

ということを俺の知ってる英単語だけで話すと、
ココロを開いてなんとか聞こうとしてくれている人にはもう伝わりすぎるくらい
伝わるときもある。笑。

そして、最後にもう一度こう言う。
 
 
 
『一番大切なことは、お前自身が仕事を楽しむ事だ。』

 
 
 

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Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

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