さてさて、7月の滞在中にはもうひとつ嬉しいことがあった。
俺は花は音楽ととても似ていると思っている。
花という楽器をつかってメロディを奏でたり幾重にも音を重ねて重厚なアレンジをしたり
リズムもメロディもハーモニーもあると思ってる。
そんなこともあって音楽にはアンテナをはるようにしてる。
パリに来たら街のいたるとことに音楽あるし、日本よりももっと身近だと感じる。
ライブハウスなんかもすごく安い。
ロケハンついでになにかライブでも行こうと思って探してると、小さいけどいい音楽を厳選してると評判のとこでこれはと思うのをみつけた。
サイトからチケットがとれそうだったんだけど、フランス語はよくわからなくて、行って買おうと思って、ロケハン帰りにいってみたらソールドアウトになっていた。残念。
リベンジと思い、別のところを探していて、すごいものを見つけてしまった。
TAKUYA KURODA のDUC でのライブがあるというのだ。
黒田卓也は 日本人で初めて米ブルーノートと契約したトランぺッターで
最近有名で売れっ子のホゼジェイムスのアルバムでホーンセクションのアレンジをしたり、メンバーとしてツアーにも参加したりしてる
NYで活躍する今すごく注目されてるアーティストだ。
なんだけど。。じつはこやつは俺のバスケ仲間で、神戸でアイロニーをはじめたころに毎週3回通っていた体育館で一緒にバスケをしていた友達なのです。
俺はアイロニーを立ち上げたばかりで、店ももたずにフリーで仕事をして、ほとんどアルバイトばかりの生活だったころ
卓也は大学生で、彼女にプレゼントする花を頼んでくれた事もあった。
活躍は耳にしていたけど、もう10年くらい会っていなかったのでとても嬉しかった。
早速ネットで予約。クレムは引っ越しのパッキングで忙しそうなのでジェロームだけ誘って見に行く事に。
DUC RUMBERT という小さいながらも老舗のジャズクラブで、すごくいいハコだった。
到着すると入り口にはもう列ができていてヨーロッパでの彼の人気ぶりを見て興奮した。
ジェロームもご機嫌だ。
タクヤのライブはめちゃめちゃかっこよかった。ジャズがそこまでくわしくわかるわけではないけど、なにかを持って生まれている人間という佇まいはわかる。
ミュージシャンとって、人をその音に惹き付けるにはとても重要な要素だと思う。
観客の反応もよくすばらしいライブだった。
2日公演だったので、翌日は昨夜こられなかった由美さんをさそってきた。
2日目のほうがよかった。心地よい感じで楽しめた。
たくやは翌日からパリで2日休みがあるというので飯を食いに行く事に。
おなじみ肉鍋を食べに行った。辛いものをたべると異様に汗をかく俺は由美さんに誘われて知らない人達と一緒にとなると最近は断ってるるんだけど
たくやとならそんな気を使う事もないし、なにより俺に負けないくらいのあせっかきだ。笑。
Facebookにアップしていたこの写真をみた人が、引っ越しのバイトの帰りですか? とコメントしていたがまさにそんな感じだった。
いい汗もかいたけど、いい話もできた。
10年間、彼もNYでいろんなことを体験してきた。
しかし、俺も普段感じてるようにバスケで得たことというのはとても生きているという。
音楽の世界でもそういことがあるようだ。
そして、彼は一足先に俺よりも多くの人の目に耳に触れるようになっている。その変化。
批判をうけるようになってようやく一人前だという。
そういえば俺はまだそれほど批判をうけるようなことは経験していない。
たくやと飯をくいにいってよかったなぁと思ったのは、
10年ぶりなのに、昔話に花を咲かせるんじゃなくて
今とこれからの話をお互いできたことだ。
パリにはツアーで毎回くるというので、再会を誓って固い握手をして見送った。
俺はこれからようやく見知らぬ異国での挑戦を始める。
年下のたくやにすっかり先をこされてしまっている。まけられへん。
俺のほうがバスケはうまかったのに。笑。
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