1区に彗星のごとくあらわれた魅力的な物件。
あまりの条件にすぐさま現地に向かいました。
1区と16区。
区だけでは区切れないところももちろんありますが、
それぞれの地区でやはりおおまかな特徴というのものがあります。
16区は一般的に高級住宅街と言われてるみたいです。
パリは1区を真ん中にして螺旋状に区の順番がついているみたいなので、
16区は西のほうの外側です。
俺がはじめ16区がいいなぁと思ったのは
ゆとりもセンスもあるであろう16区の住人の生活の花から仕事をスタートさせたかったからです。
芦屋でスタートして芦屋のお客さまたちに育ててもらったように。
その間に言葉や文化や仕事の差異もおいおい覚えていこうかと。笑。
パリという環境でアイロニーに影響を与える大きな違いはネット販売がまったく期待出来ないということ。
日本だとネットでの認知度や写真をつかったPRが大きな武器になってると思うけど、それは役に立ちそうもない。
店の場所というのは日本のそれよりもとても重要なのだ。
そう思って16区を探していたところにあらわれたいい物件というのが1区。
その界隈はモードなアパレルブランドも多く、ルーブル美術館やチェイルリー公園のすぐ近くで観光客も多いし、
ヴァンドーム広場とか近くて、ハイブランドのお店なんかも多い。
どちらかというと生活の花というより、アボンヌマンといって、日本で言うイケコミ(定期装花)の仕事が中心になるようなところだ。
そして、たくさんの需要があるのでイケてる花屋も多い。
いきなり、そんな場所で出来るのか?一瞬自問自答したけど、初めパリに店を出したいと思ったのはそういうメゾンの仕事とかホテルの仕事が面白そうだと思ったから。
店なんかもたなくてもそういう仕事がやれてる日本のアーティストもいるけど、俺はそうはなれないと思う。
店舗を借りるハードルが低いのなら、1区からスタートさせてもいいじゃないか。
そう思いなおして、見に行った物件は。。。。
なんと、おれがずっと昔から素晴らしいフローリストだなぁと思っていた人の店の三つとなりでした。。
独自の世界観をすばらしい形で表現していて、日本ではそれほど紹介されることはないかもしれないけど、流行り廃りに流されることなく安定してトップを走っているようなフローリストで
俺は一瞬芦屋のトップフローリストとの関係を連想したけど、同じ通りの三つ隣ではあまりにも距離が近すぎる。
フランス語もしゃべれない新規参入の外国人を彼女が障害だと感じるかどうかはわからないけど、
出来ることなら肩を並べるような花屋にしたいと思うし、
それ以上に同じフローリストとしての尊敬の念があるので、同じ通りにわざわざ店を出して邪魔になるようなことはしたくない。
花屋通りになれば双方にとってメリットになるという意見もあったが、おれにはそうは思えなかった。
その後、法律的にも同業種が同じ通りですぐ近くに店を出すことは、元からある店が異議申し立てを出来るという法律もあるというようなことを聞いた。
物件のオーナーもいい人だし、いい縁だと思ったんだけど、ここもなくなくあきらめることに。。
いよいよ、手持ちのカードはなくなってしまいました。
しかし。。。おれが今回パリに来て初めに神様から与えてもらった縁というのは、
俺が考えているよりももっともっと素晴らしいものだったのでした。
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