さっき、イラストレーターの來嶋千歩さんから、共作してる八季の庭という作品の7作目 新春のサードシートの画像が送られて来た。
サードシートというのは、この作品の作り方によるものなんだけど
まず、來嶋さんがモデルになる人の絵を描。これがファーストシート。
そこに俺が花を飾って写真を撮る。これがセカンドシート。
その写真にさらに來嶋さんが絵を書き込む。これがサードシート。
最後に、その絵にまた花を飾って写真を撮って完成。
実は俺、社交性があまりない。
なんでもひとりでするほうが好きなたち。
他の人に気を使っちゃってコラボとか苦手だ。
花の仕事をしてると、自分を出すべきではない場面というのがよくあった。
ハイブランドのイベントなんかでは、完全に裏方として、そのブランドが求めるものを提供するという姿勢が求められることも多かった。
そのころは、その方向で、クオリティを上げて行こうと思っていたんだけど、
時代もあってか色々な状況が変わって、その方向だけでは、仕事が少なくなって来た。
ハイブランドの傘を借りるのではなくて、今は自分がブランドにならなければいけないと思う。
そう思うと、花にももっと自分を映し出す必要が出てきた。
仕事で、完全に自分を殺しつつハイクオリティなことができるというのもクライアントにとっては重要なことでもあると思うが
ここの花を使うことがステイタスだと感じてもらえるくらいまで自分を高めることができれば、それはそれでまたいいサービスだと思う。
そう思い始めてから、色々な仕事で少し我を出すように意識している。
もともとバスケのときなんかは我の塊みたいなもんだったから、多分そっちのほうが向いている。
そして、ここ一年、意識的に我を出させてもらった仕事のほうが、いいものが出来てると思う。
多分まだこの先に、もっといいスタンスがあると思うが、
今は自分の花をもっと形成するためにも我を出すというスタンスで行こうと思う。
その最たる例が、この八季の庭です。
ここでは、來嶋さんにはまっすぐにやりたいことを伝えている。
ぶつかったりはしないんだけど、お互い作品を渡して好きに付け足すという感じなので
いい感じにお互いのよさが混ざりあっているのかなと思う。
このことは、いままでしてきた花の仕事にもそのまま置き換えることが出来て、
普段の仕事の中でもやりたいこと、綺麗だと思うことをぶつける、ダメだったら言ってもらったらいいし、
そこから進化していくこともある。
まったく違うことに時間を費やしてるようにも思うかもしれないけど
花屋の俺にとって、この八季の庭の作成はとてもいい時間を過ごせたと思う。
この7作目を完成させると、いよいよラストの 春
春は 桜をいっぱい咲かせたいなぁと思っている。
↓桜はいいなぁ。
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