まいどまいど俺の話でもうしわけないのですが。
最近取材を受けたり仕事の幅が広がったり、自分について考えることが多かった。
その中で、自分の花との向き合い方について考えたとき。
秘かに。実は。上手く説明できないのだけれど、音楽 というものがとてもしっくりいく。
花屋というのは、特殊な能力は必要なくて、だれがやってもそれなりに出来る。
花がもうすでに美しいから。
だからこそ、その人の人間性というものがその花に現れる。
ルーツとか。
例えば他業種から転職をしたひとなんかは前職でつちかったものなんかが現れたりする。
とはいえ、俺は 音楽 をやって来たわけではないし、
(学生の頃に組んでいたジナンズという次男ばかりが集まったバンドは、スタジオで
練習中どれだけ笑いをとるかということに重きを置いていた集まりだった。。)
聴く方もそれほど色々詳しいのかというとそうでもない。
だから俺の作る花に自分で音楽を感じるのは変だなと思っていて、ただ得意な勝手な思い込みだと思っていた。
そしたら、先日、和樂という雑誌に シャガールのお孫さんであるNYのフローリスト、ベラメイヤーが
俺の花は うたっているみたいだと 言ってくれていた。
あー、自分以外にもそう感じてくれる人がいるのか。と
それから人の反応をみたくて、そういう話を人にもするようになった。
それを聞いた友人が
俺におもしろいものを見せてくれた。
絵本作家の 荒井良二さんの言葉だった。
荒井良二さんは、絵本のノーベル賞といわれる賞を日本人で唯一もらってる人で
その作品は、作風というようなものがなくて、いろんな子供が書いてるんじゃないかと思う人
という印象がある。
その人が、音楽について書いていたのを友人が見せてくれたのだ。
これがすごかった。すべてここに書かれていたのだ。
以下抜粋
ぼくと音楽
ぼくは音楽大好きだ。
けど音楽のことはあんまり詳しくないしよく知らない。
ぼくは音を出したり、音を感じたりする装置が好きなんだと思う。
ぼくは、線を引いたり、色を塗ったりしているといつも音を感じる。
「絵を描く」という領域の中に「音」はすでに含まれているのだろうね。
ぼくの絵本を見て「音楽的ですね」とか「音楽を感じました」といった
感想をいただくことがあるんだけど ぼくは意識的に作ったことは
いちどもないんですね。だって「線」や「色」には「音」が入って
いるからなんだろうね、勝手な見解というか思いこみだけどね。
ぼくはヘタなギターでもって人前でときどきたまにちょっとだけ少し
歌ったりするんだけど、ぼくはぼくの絵を描くみたいな
感覚なんだよね楽しい。色や線が言葉になったらぼくの絵はこんなふうに
なってるのかな?などとなかばゲームを楽しむみたいにして。
聞いてる人はたいへんかあ?だったらごめんね。あははー。ときどきやっぱり音出したく
なるんだよねー。人に話してるときだって、ああ、オレは楽器だな、なんて思うし。
「無音」ていう「音」もいいし。
あれ!?これって絵を描くことだっけ???
あははー、おもしろいね、おもしろい!
音 荒井良二
あははー、おもしろいね、おもしろい!と俺も思っているんです。笑。
アイロニ花写真集FLOWBULOUSはこちらから→ http://www.illonyshop.com/
いつもクリックありがとうございます!!