パリについて二日目は盛りだくさんな日でした。
5区に借りたアパルトマンがちょうど斎藤由美さんちとROSEBUDの中間地点ということで、由美さんが迎えに来てくれて、ROSEBUDまで歩いて行ってヴァンソンにランジス市場まで乗せてってもらうようにお願いしていました。
朝アパルトマンの階段を降りて表の通りに出ると、
ヴァンソンがもう車で迎えに来てくれていました。
おおぉ!と一気に眠気も覚めて数ヶ月ぶりの再会に喜びながらビズを。
それと同時くらいに由美さんもやって来て、みんなでわいわい言いながら
車に乗り込みランジスに向かいました。
ランジスには既にROSEBUDのもう一人のオーナーフローリスト、シリルも来ていて合流。
バラ専門の仲卸に寄ってなにやら話をしたあと、
仲卸のオーナーとこっそり店を離れ駐車場へ。
トラックの中にとっておきのイブピアジェがあり、
ごきげんで大量に仕入れていました。
その後はROSEBUDの二人とは別行動。後でカフェで会おうと言って
ヴァンソン達は鉢物の仕入れに、俺は自分の撮影用のブーケの花を由美さんにアテンドしてもらい仕入れました。
こういうグラミネやカシスの葉、ポピーの実は日本では見たことがないので
それらを使うことに。
さっきのバラ専門の問屋さんに行き、目を付けていた
デヴィッドオースチンのバラを。
円高もありますが、全体的に少し安いなと感じました。
由美さんとヴァンソンのおかげでランジスでもナイス仕入れ俺と自画自賛することが出来、場内のカフェへ。
朝っぱらからもちろんワイン。
と、そこへ、前にパリに来たときもめちゃめちゃお世話になったベルちゃんこと
ベルナールが来てくれました。
この日は、この後ベルナールがフォンテーヌブローへ車で連れてってくれるのです。
ベルナールとは数年ぶりだったので、会えてめちゃめちゃ嬉しかった。
ほんとに愛のあふれた人で、たくさんの人から愛されてる人です。
ヴァンソン達と別れて、ベルナール号に乗り込み、ベルナールの自宅で水揚げとブーケの制作をさせてもらうことに。
とその途中。ベルナールが
アツシ、フォンテーヌブローの森もいいけどさ、ここもいいよ。
と、お薦めの森?公園?のようなところに連れてってくれました。
そして、そこは完璧に俺が求めてる場所でした。
人が心の中に持ってるような風景。
日本でもそうだけど、人気のあるフローリストはそういう風景をブーケの中に再現できているのだと思う。
だから、パリのそういう場所をみたかったのです。
フランス語も英語も全然な俺は、結局そこがなんの場所なのかはわからなかったけど、管理人さんが言うには、日本人は他に入ったたことがないと言っていた。
その森が作り上げられた時間が長いのか、土が肥沃なのか、気候のせいなのか
その森は今まで見たどの森よりも美しく、パワースポットってこういう感覚なのかというくらい
何かがはいってくるのをこわいくらいはっきり感じることができた。
パリ滞在5日間ここでキャンプでも全然いい。
予定よりも随分長くその森を楽しんだあと、水揚げしていない花が心配になって、後ろ髪を引かれる思いでその森を後にした。
ベルナールの家は、そこからしばらく車を走らせたところ。
手入れの行き届いた素敵な家で、庭のバラがとても綺麗だった。
さぁ、贅沢にも由美さんにアシスタントをしてもらいながら水揚げとブーケ作成。
さっきのバラをメインにしたブーケと
シャクヤク、カラー、アジサイのブーケを二つ束ねた。
ベルナールがチーズやワインを出してくれてもうだいぶ出来上がってきた。
肉を焼いてやるからバーベキューしようとベルナールが言ってくれたけど
フォンテーヌブロー撮影や日の光の感じが未知の世界なので、
先に撮影に行こうと言うと、ベルナールはちょっとしょんぼりしていて申し訳なかった。
この人は本当に人を喜ばせるのが好きなんだなぁ。
そして、バルビゾン、フォンテーヌブローへ。
つづく。
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