blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

« パラグラフ | HOME | 未来と行動 »

2007年10月30日

トレンドの生まれ方

2年後あなたはどんなものに興味をもったり好きになったりしてそうですか?

または世間では何が流行ってると思いますか?


ファッション誌なんかではシーズン初めになると今年はこれが来る!なんて流行予想の特集記事なんかもよく見かけます。

ファッションだけでなくインテリアについてもいえることですが 毎年毎年流行というものがあります。


この 流行 って一体どうやって生まれているのでしょう?


実は ファッションビジネスにおいてはこの流行の大半は あるプロセスによって意図的に仕掛けられているものなのです。

まず 

1、 実売期の2年前に インターカラー(国際流行色委員会)で流行色の方向付けがされます。

2、その後欧米各国のトレンド情報会社が、カラーの他、素材、シルエットなど総合的なファッショントレンドを予測し、情報を発信していきます。
このトレンド情報会社は、スタイリング・オフィスとも呼ばれ、それぞれ独自のトレンドブックなるものを発刊しています。スタイリング・オフィスは、ファッションの都・パリにオフィスを構えているところが多いようです。

3、そしてそれを受けて テキスタイルメーカーやヤーンメーカーが素材を作っていきます。

4、(実売期の半年前) デザイナーが コレクションを発表します。パリコレやミラノコレクションなんかです。

5、その後は エルやヴォーグなどで一般の人に向けファッショントレンドが発信され

6、トレンドが浸透している頃に実売期へ突入するというサイクルになっているのです。







そのサイクルの非常に重要な役割を担ってる スタイリングオフィス。

いわばこの人たちがマーケットという水面に流行という石を落とし、波を起こしているのです。


そのスタイリングオフィスの中でも、特に有名なのが トレンドユニオン という人たちです。


トレンドユニオン は 各分野のエキスパートが集まった10人のグループで、その中心人物である

リー・エデルコートさんは、タイムマガジンで 最も影響力のある25人に選ばれるような人だそうです。


このエデルコートさん、オランダの デザインアカデミーの学長もされていて 実は 以前にも紹介した僕のお気に入りの本 bloom magazine を作っている人なのです。


長い前置きでしたが、ここからはまたいつもの自慢話になるので注意してほしいのですが。

このトレンドユニオンが 自社で日本の企業に向けて 2009年SSのトレンドに対するセミナーを開催します。

そして。。。 アイロニーがその花を担当することにりました。。


めちゃめちゃ楽しみなんですけど。。。


アイロニーの花をみて エデルコートさん(来日されるそうです)がどんなリアクションなのか。。。

高校のとき、マイケルジョーダンと1on1をすることになったらどうしようかとよく考えていたことを思い出します。(そのときは想像上のマイケルのディフェンスが余りにすごく、結局猛ダッシュで後ろに下がりかなり離れたところから投げて一か八かを狙うという策しかでてきませんでした。。)

さておき、

いろいろな企業のかたにも見ていただけるので本当に楽しみです。


そんな刺激的なセミナーは一般の人でも参加できるそうです。参加費は15000円とちょっとお高い感じですが 色々な創造を喚起する30分にもわたる映像やトレンドブックはクリエイターや経営者には非常に役立つものだと思います。

興味のあるかたはぜひ参加してください。


11月1日(木) 東京 世田谷ものづくり学校  14時から17時 

11月5日(月) 大阪 堺筋倶楽部レストランAMBROSIA 12時から15時 


11月1日の 東京にはエデルコートさん本人も来日されるのでぜひ!


TREND UNION HP http://www.trendunion.com/


あー明後日かぁ。。いろんな意味でねむれない。。。      






 

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント(5)

面白いですね。最近育児ばかりの生活なので、こういうお仕事の話題は刺激的です。 お花担当、是非頑張ってください! 

昔、アパレルの企画にいたので
「お?、その通り!!」と、読ませてもらいました。
(懐かしい感じ)
ホント、今の社会情勢から今後の展開を予想されて、
カラーを打ち出していかれるんですが、いつも「へぇー。」って感じでした。
そして、その情報料(簡単に言うと色見本)高かったです!
 今頃はお花作られていますね!
ほほ、大好きなアイロニーさんのお花が選ばれて、私も嬉しいです。
私ってやっぱり見る目ある?!
大阪も頑張ってくださいね。

大変お久しぶりです。

今、愛知県常滑市という焼き物の町のギャラリーにいます。

お店に飾るお花に頭を悩ましてたので、参考になるかもと思い何年ぶりかにHP覗きにきました。

すっごい素敵なHPだし、日記にも見入ってしまいました^^;Y氏も相変わらず(危ない!?)元気そうですね。

また覗きにきます!

トレンドを作るのは・・・、
はてデザイナーなんて何となく思っていました。

スタイリングオフィスなんていう会社があるなんて、
とっても興味深い☆

そのセミナーでのお花なんて
楽しみですネ♪

ゆりべさん
お久しぶりです。育児日記ときどき拝見させて頂いてます。僕には育児のほうが未知の世界で刺激的です。

mihanekoさん
お久しぶりです。さすが早くからアイロニーを見出してくださったのはそんな世界に身をおいていたからなのですね。。東京・大阪とがんばってきました!

利代子ちゃん
ひさしぶりやん。え?なんで愛知県?またぶらりと遊びにおいで。

akoちゃん
もちろんデザイナーが形にしてるんだろうけど、デザイナー達も素材やいろいろなことにインスパイアされてると初めて実感しました。花も生産者さんあってこそっていうのと同じような気がします。

Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

>>詳しいプロフィールはこちら

FLOWBULOUS01

flowbulous01

ISSUE 1 Faraway so close

FLOWBULOUS02

flowbulous02

ISSUE 2 Conversation

FLOWBULOUS03

flowbulous03

ISSUE 3 Enchanted

photo & story Avec les fleurs

photo & story Avec les fleurs

I'llony TV

I'llony TV

SALON DU I'LLONY

SALON DU I'LLONY

2023年1月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

Monthly Archives

PAGE TOP