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お見舞いのお花。の巻

この仕事を始めた頃は、お見舞いのお花も、お誕生日のお花も、同じような気持ちで作っていました。


私がギフトフラワーを作るようになって間もない頃、
お友達が「姉が入院してるのでmakimakiちゃんにお花を作ってもらいたい。」
と言ってくれました。


どうして入院されたのかな?と思いましたが、
私のお友達のお姉さんなのでまだ若いし、すぐに退院されるだろうなと勝手に思ってたんです。


でも、数日後彼女から届いたメールには、
「makimakiちゃんが作ってくれたお花が姉が見た最後のお花になりました。」
とありました。


愕然としました。。。

そこまでの気持ちを込めただろうか。。。

いろんな想いが巡って、お見舞いのお花に対する心構えが甘かった自分に気付きました。



私はありがたい事に病院には縁が無く、入院したのも出産の時が初めてでした。
出産は病気では無いのですが、それでも出産翌日などは、自分の病室の目の前にあるトイレに行くのさえ一苦労で、病気の方は毎日こんな思いをしてるんだと初めて気付きました。


しかも、治る見込みもなく、病院でずっとそんな日々を送ってる人達もたくさんいらっしゃいます。


ご依頼頂いたお見舞いのお花の中にはそういうご病気の方へのお花もきっとあるでしょう。


だから、お見舞いのお花には特別な想いを込めて作ります。


色は明るくて、優しい色で。
「あの花は何だろう?」と興味を持ってもらえるように、珍しい花材を入れて。
外の空気を感じてもらいたいから、グリーンは多めに何種類か入れて。


あまり主張せず、そこに花がある事で、ふっと口元が緩んでしまうようなそんな優しい花を作りたいと思っています。




今日は末期癌で療養中の伯父のところへお花を持ってお見舞いに行ってきました。
伯父は優しく穏やかに「ありがとう。」と笑ってくれました。


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2010年5月17日 23:42に投稿されたエントリーのページです。

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