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2007年7月 アーカイブ

2007年7月13日

アイロニ花劇場(いなかっぺアイロニ花編)の巻



おらテマリソウだス。
生産者のおじさんに大事に育てられ、田舎から大阪さ出て来たんだスけども、
市場で田舎もん扱いされて恥ずかしかっただス。

色とりどりのカーネーション達に
「あなた私たちと同じような茎してるけど、なんかもっさいわねぇー。」
なーんて言われていじめられただス。

そげな事言われてしょぼくれてたら、
なんとアイロニーのタニグチオーナーがおらを手に取ってくれただスっ!!

そん時のカーネーション達の顔ったらなかっただスよ。
「あんなもっさい子がアイロ二花に!?」
みんなが口を揃えて言っただス。
「ふーんだっ!ざまーみろってんだス!!」

なーんて息巻いてアイロニーにやってきたはいいだスが、
めんこいアイロ二花に囲まれて、おら気後れしちまっただス。
店の隅っこでモジモジモジモジしてただス。

時々お店に来るお客さんがモジモジしてるおらに気づいて、
「これなーに??変わったお花ねぇー。」
なんて言って下さると、
makimakiがお客さんにおらを紹介してくれるだス。
「ナデシコの仲間ですよ。触ると芝生みたいで気持ちいーんですよー。」
そんな風になでなでされるとおらはちょっと照れるだス。

だけど、やっぱりおらを買ってくれるお客さんは少なく・・・。
同じ緑色系でもオサレ菊のシャムロッ君なんかはモテモテなのに。。。
ヨーロッパ育ちのシャムロッ君はおらの憧れのアイロニー花図鑑にも載ってるだスよ。



シャムロッ君 「テマリソウ君、君はどーしていつもそんなにモジモジしてるんだい?」

テマリソウ「おらがアイロニ花の一員だなんてまだ信じられんくて。。。気後れしちまうだス。。。」

シャムロッ君「バカヤロウ!同じ緑色系として情けないぞ!!緑色の花の役目はなぁー、かわい子アイロ二花をエスコートして更に魅力的に見せてあげる事なんだ!!!」

テマリソウ「おらにもあんなべっぴんさんをエスコートする事ができるだスか?」

シャムロッ君「当たり前ぢゃないか!チャレンジするんだ!!」

テマリソウ「シャムロッ君・・・」

シャムロッ君にそう言われてから、おらはチャレンジする事を決意しただス!

こないだあるお客様の結婚式があったんだスが、
着物に持つブーケだったので、“熱唱”と呼ばれている情熱的なダリア界のディーバが選ばれただス。
そのディーバがおらに言っただス。

ダリア界のディーバ 「テマリソウさん私不安なの。ブーケの主役として私ちゃんと唄えるのかしら!?」

テマリソウ 「何言ってるだスか!貴女は今が旬のアイロ二花だスし、貴女の歌声はダリア界で、いや、お花界でも一番だス!!少なくともおらはそう思うだスっっ!」

ダリア界のディーバ 「テマリソウさんお願い!私と一緒にいてほしいの。」

テマリソウ「おらがだスかい!?」

タニグチオーナーはディーバとおらを使ってかっこいー和のブーケを作っただス。
おらちゃんとブーケの中でディーバをエスコートしただス。

ブーケの写真を載せようと思ったら、おら惹き立て役だったから写真に写ってなかっただス。。。
やっぱりシャムロッ君はちゃんと写ってるだス。。。



ちーんだス。。。
おらちゃんと後ろにいただスよ。。。

でもいいんだス。
少しだけんど自信がついただスから。
今ではめんこいアイロ二花達の惹き立て役としてがんばってるだス。

それに、「テマリソウさんといると癒されるの。」なーんて言ってくれるかわい子ちゃんアイロニ花もいるんだス。
少しはシャムロッ君に近づけたかなーって思って調子のってるだスよ。

今ではお店でもmakimakiにお願いしてちょっとだけ目立つところにディスプレイしてもらってるだス。
田舎もんだけんど、皆さんを精一杯癒すつもりだス。

ひとつヒトより力持ちー♪
いなかっぺアイロニ花のテマリソウをこれからもよろしくだス!

アイロニーのテマリソウ 

2007年7月22日

夏女アイロにゃーの提案☆の巻

蝉が鳴き出して本格的に夏になってきましたねー。
今日は朝から5箇所ぐらい蚊に刺されました。ちっ。
それでも夏が大好きなmakimakiです。

この週末は雨が振らなかったので、切花を買いに来られるお客様が多かったです。
花屋になりたてほやほやの時は切花を買いに来られるお客様にお花をお勧めするのもモジモジでした。
自分のセレクトに自信が無かったから。。。

最近は花合わせもかなり上達してきた気がします。
その時の状況によって何パターンか提案できるようになったし、お客様も満足して下さいます。
私が選んだお花を見て、「綺麗ねー☆それにするわ♪」とお客様に言って頂けると
とっても幸せ♪♪


そんな私の花合わせの上達に一役かってくれているのが、
結婚してアイロニーのご近所さんになったお友達のakoです。
アイロニーで花器を購入してくれたので、
最近ちょくちょくその花器に活けるお花を買いに来てくれます。

「今日は元気が無いの。元気が出るようなヴィヴィットな色の花がいいな。」
「今日は白グリーンでさわやかなのがいい。」

そんな風に今日の気分と希望を言ってくれ、後は私にお任せしてくれるんです。
彼女にいろいろ提案してみて、あ!この組み合わせ綺麗☆って自分で気づく事もあります。
そんなちっちゃな発見がまた幸せ♪♪


今の季節お客様のご希望で一番多いのが、
“涼しげで持ちのよいお花”

持ちのよいお花はいろいろとお勧めできるものがあるのですが、
この季節は“涼しげ”というテーマがくっついてくるので、
お花の色と合わせるグリーンでそれを提案します。

涼しげな色とは?

ブルーのアジサイなんかはとっても涼しげで好きなのですが、
makimaki的には薄い薄い紫が最近のブームです。

薄い紫で持ちの良いお花とは?

ズバリ蘭ですね。

実のところ花屋になるまでは蘭はあまり好きな花じゃなかったのですが、
地球上に綺麗な蘭がいっぱいあることに私が気づいてなかっただけでした。

蘭ならこの季節でも自信を持ってお勧めできる持ちの良いお花です。
最近makimaki家にも蘭をよく飾るのですが、
もう他のお花飾りたいからそんなにがんばらなくてもいいよー
って思っちゃうぐらい長持ちです。

家に飾る切花を買って下さるお客様には必ずそのお花に合うグリーンをお選びします。
ここで大活躍するのが利久草です。
いやーこれまじでどんなお花にも合います。

それでいて、利久草の美しいラインがさらにアイロニ花を惹き立ててくれます。

しーかーもー普段はグリーンなのにお花と同じぐらいのお値段がするのですが、
最近これがお手ごろ価格なんですよねー。


ここで、makimaki提案!『あなたにもできる!涼しげアイロニ花の簡単アレンジ☆』を
お見せしましょう♪

涼しさを演出するためにクリアなガラスの器を用意します。

そこに利久草を飾ります。
利久草が自らカッコいいラインを出してくれるので、これだけでプロっぽい。



そして、makimakiが今日一涼しげだと思ったアイロニ蘭を活けます。
エンシクリアという蘭で、品種名はアデノカウラ。
お色も涼しげですが、ほっそりしたこの蘭の形もとっても涼しげじゃないですか?



利久草を巻きつけたガラスの器に涼しい顔のアイロニ蘭を飾るだけ。
簡単でしょ?

花材はあんまりモリモリ入れず、少なめに活けて、水面を見せる方がより涼しげです。
花材は少しでいいので、ここぞとばかりカトレアのような高級蘭を使うのもいいかもしれません。


ヴィヴィットな色の蘭とモンステラを組み合わせて、思いっきりトロピカルに夏を彩るのもいいし、
こんな風に涼やかに夏を演出するのも素敵ですよね。


夏には夏のお花の楽しみ方があります。
夏はお花が持たないから・・・とお花を飾るのを尻込みしているそこのアナタ!

夏女アイロにゃーmakimakiが夏に活躍するアイロニ花をご提案致します☆

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