今回のアイロニ花はビーララ属のタホマグレーシャー。
ビーララ属は、ブラシア属、コクリオダ属、ミルトニア属、オドントグロッサム属の4種を高配させた新しい属種です。
ブラシア属はがく片(セパル)、花弁(ぺタル)が細長く髭のように伸びているのが特徴で、暑さ寒さに強く、ビーララはその性格を良く受け継いでいます。
ブラシア属は時々アイロニーにも顔を出します♪
コクリオダ属は特に花に特徴は無いのですが、←ゴメン。。。
高配時によく用いられる属です。
これもコクリオダ属の強い性格を受け継がせるためのようです。
ミルトニア属は別名パンジーオーキッドと呼ばれる属で、セパルやぺタルが丸く、花の形や色がパンジーにとてもよく似ています。
ビーララの唇弁(リップ)が大きいのはきっとこのミルトニアからの遺伝だと思われます。
蘭のくせに夏の暑さが苦手だそうです。←夏生まれやのに夏嫌いみたいな・・・
オドントグロッサム属はこの4種の中で一番美しい花をつけます。
色や柄がとても綺麗です。
タホマグレーシャーの斑点模様はこのオドントグロッサムからの遺伝です。
このように、美しい属に強い属を高配させて、美しくて強いビーララ タホマグレーシャーが完成したという訳です。
ビーララまではかわいい名前ですけど、タホマグレーシャーって…。
覆面レスラーのような名前ですが…。
すっごく強そうですね。
何てったって、ブラシアじーさんとコクリオダ父さんの血を受け継いでますからっ
タホマはアメリカ先住民の言葉で、“水の源”という意味があるそうです。
そして、グレーシャーとは“氷河”という意味です。
聞こえは覆面レスラー的ですが、意味は意外と綺麗にまとまっています。
そう言われてみればこの涼しげな花姿が名前に合ってますね。
タホマグレーシャーの特徴であるこの紫のドット柄が水しぶきをイメージさせます。
この美しい花姿はミルトニアおばーちゃんとオドントグロッサム母さまから頂きました。
正直言っちゃうと、私アイロニーで働くまでラン科のお花ってあんまり好きじゃなかったんです。
なんかグロテスクーーって思ってました。
でも見る目が変わったんです。
ラン科のお花ってすごいワイルド!柄や色合いが斬新!
そして、何といっても暑さに強く、花持ちが良い!!
生命力をヒシヒシと感じます。
このアイロニ花でアレンジする時は、やっぱりワイルドでジャンゴーな感じをめいっぱい出したいですね♪
そんな時はジャンゴーに生えてそうな葉っぱを使うといいです。
↓こんな感じ。
とっても熱帯雨林な感じが出てますよねー。
夏はいっその事こんな風に亜熱帯ムードムンムンにして夏に強いアイロ二花と共に暑さを楽しんで下さい♪