蝉の声で目が覚める季節がやってきた。
森の中で岩にでもしみいってくれれば、少しは心地よくもあるんだろうけど、
おそらくこのまま空梅雨も明け、本格的な夏が来る。
まあ、夏は夏らしく、楽しむのが一番。
京都では祇園祭りに向けて、どこかみんなソワソワして見える。
祭りの季節も近い。
最近観た映画「夏時間の庭」。
たくさんの美術品に囲まれたとても素敵なお屋敷が話の舞台で、
その映画の中に、家政婦さんと花瓶のエピソードがあって、なかなかいい話だった。
屋敷の主の他界を機に、ずっとその家にあった国宝級の二つの花瓶のうち、
ひとつはオルセー美術館へ寄贈。
そしてもうひとつは長年お世話になったお礼として遺族の計らいで、
その価値は知らずに気に入ってよく使っていた家政婦のお婆さんの元へ。
ガラスケースの中で手も触れられない厳重な美術館に展示された花瓶と、
今でも現役で、お婆さんに毎日花を活けられて活躍する花瓶。
僕はオルセー美術館に展示されて、価値のあるものが多くの人に知られるということは、
それはそれで意味があるとも思える。
だけどもやはり、花瓶は花が活けられている状態が一番美しいともいえるわけで、
たとえその価値を知らなかったとしても、
たとえ使い込んでいくうちに割れてしまったとしても、
毎日お婆さんに使われるほうが、花瓶としての命は全う出来て幸せなような気がする。
水を張って、花が活けられた時の、命が吹き込まれたように感じる瞬間。
映画の中で家政婦さんが、庭で摘んできた花を無造作に投げ入れたあの瞬間。
花や花瓶は、とても鮮やかにその空間を彩ってくれる。
フランスから届いたクリスチャントルチュのオリジナルベース。
やはりその価値は、しっかりと使い込んで頂いてこそ。
確かに安い買い物ではないかも知れないけれど、
国宝級ではございませんので、どうぞお気軽に。。
Odessa
ウクライナにある港の名から名付けられたオデッサ。
オブジェのような造形美を持つ花器。
比較的口も広く、高さもあるので、花材を選ばずにお使いいただけます。
・品番:ODO/カラー:Opale(φ20cm×30cm)
¥18,900
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