« 2009年06月 | メイン | 2009年08月 »

2009年07月 アーカイブ

2009年07月12日

夏時間。

蝉の声で目が覚める季節がやってきた。
 
森の中で岩にでもしみいってくれれば、少しは心地よくもあるんだろうけど、
 
おそらくこのまま空梅雨も明け、本格的な夏が来る。
 
まあ、夏は夏らしく、楽しむのが一番。
 
京都では祇園祭りに向けて、どこかみんなソワソワして見える。
 
祭りの季節も近い。 
 
 
 
最近観た映画「夏時間の庭」。
 
たくさんの美術品に囲まれたとても素敵なお屋敷が話の舞台で、
 
その映画の中に、家政婦さんと花瓶のエピソードがあって、なかなかいい話だった。
  
 
 
屋敷の主の他界を機に、ずっとその家にあった国宝級の二つの花瓶のうち、
 
ひとつはオルセー美術館へ寄贈。
 
そしてもうひとつは長年お世話になったお礼として遺族の計らいで、
 
その価値は知らずに気に入ってよく使っていた家政婦のお婆さんの元へ。
  
 
 
ガラスケースの中で手も触れられない厳重な美術館に展示された花瓶と、
 
今でも現役で、お婆さんに毎日花を活けられて活躍する花瓶。
 
僕はオルセー美術館に展示されて、価値のあるものが多くの人に知られるということは、
 
それはそれで意味があるとも思える。
  
 
 
だけどもやはり、花瓶は花が活けられている状態が一番美しいともいえるわけで、
 
たとえその価値を知らなかったとしても、
 
たとえ使い込んでいくうちに割れてしまったとしても、
 
毎日お婆さんに使われるほうが、花瓶としての命は全う出来て幸せなような気がする。
  
  
 
水を張って、花が活けられた時の、命が吹き込まれたように感じる瞬間。
 
映画の中で家政婦さんが、庭で摘んできた花を無造作に投げ入れたあの瞬間。
 
花や花瓶は、とても鮮やかにその空間を彩ってくれる。
  
 
 
フランスから届いたクリスチャントルチュのオリジナルベース
  
やはりその価値は、しっかりと使い込んで頂いてこそ。
 
確かに安い買い物ではないかも知れないけれど、
 
国宝級ではございませんので、どうぞお気軽に。。
 
 
  
 
Odessa 
 
ウクライナにある港の名から名付けられたオデッサ。
オブジェのような造形美を持つ花器。 
比較的口も広く、高さもあるので、花材を選ばずにお使いいただけます。

・品番:ODO/カラー:Opale(φ20cm×30cm)
 ¥18,900 

 
 

リマインダーサービススタート! 
 
 
    
アイロニー新レッスン詳細はこちら
 
 

オンラインストアはこちらから 
    
 
  
アイロニー求人情報はこちら
 
 
 
妻の日公式サイト
 
 
 
VIVA打出!decco公式サイト
 
 
 
2006年以前の過去の酔いどれブログはこちらから 
 

2009年07月19日

ワイルド。

 
以前、倉本聰の自然塾がTVで取り上げられていて、とても興味深かった。
 
氏曰く、大切なのは石油より水,車より足,知識より知恵,批評より創造,理屈より行動…
 
 
 
中でも印象的だったのは、46億年の地球の歴史が実際に460mの道に、
 
年表のように作られていて、視覚を通じて見ることができる「地球の道」で、
 
例えば、地球上の様子を一変させた産業革命以降の200年は、
 
460m中のたった0.02ミリでしかなく、実際にこれを映像として見ると驚く。
 
 
 
近代文明の歴史はほんの瞬きで、我が物顔で生きている現代人の存在の実にちっぽけなこと。
 
我々人類には、もっと自然に敬意を払う謙虚さが必要なんだろうな。
 
伝説のサーファー、ジェリーロペスの言葉、「自然をリスペクトしろ」だ。
  
 
 
キタキツネやフクロウなどの、北国の大自然で暮らす野生動物たちは、
 
みんなその辺の飼い慣らされたペット達とは違い、
 
どこか哲学者のような、キリッと引き締まった顔をしていた。
 
このワイルドさ、かくありたい。
 
 
 
しかしもしかすると、平和ボケと言われ、のほほんと暮らしている我々日本人も、
 
周りから見てみると、牙を抜かれた軟弱者に映っているのかもしれないな。
 
日本を引っ張ってくれるワイルドなリーダー、求ム。
 
 
 
犬や猫のように、花や観賞魚などは、どんどん品種改良が進歩しているのだけれど、
 
僕は花や魚も原種のワイルドな出で立ちのほうが、何故かたまらない魅力を感じる。
 
大自然にいる野生動物を見ながら、そんなことを思い出していた。
 
 
 
ところで人は生物学的には猿の進化系だから、本来群れをなす習性があるのだけれど、
 
街なんかで見かける、仲間でつるんで行動する烏合の衆っていうのがどうも気に入らなくて、
 
男なら一匹狼のほうがよろしかろうと思う。
 
 
 
その辺りはアイロニーの男三人はみんな、
 
団体競技をやってたくせに、我が強く個人プレイ派なので、
 
時折女子スタッフ達に引っかき回されながらも、
 
付かず離れず、絶妙な距離間でやってます。。
 
最近はみんな自転車通勤で、自然をリスペクト、だし。
 
 

 
 

リマインダーサービススタート! 
 
 
    
アイロニーレッスンサイト“ラフィリエ”はこちら
 
 

オンラインストアはこちらから 
    
 
  
アイロニー求人情報はこちら
 
 
 
妻の日公式サイト
 
 
 
VIVA打出!decco公式サイト
 
 
 
2006年以前の過去の酔いどれブログはこちらから 
 

2009年07月28日

ヒトコト。

 
  
「イッテラッシャイ!」
 
 
 
週に二日イケコミで訪れる、某ホテルの駐車場係のオジサンはいつも、
 
帰り際の僕にレシートを渡しながら、威勢のいい声でこう言ってくれる。
 
 
 
他の係員たちが言わないところを見ると、オジサンの“オレ流”なのだろうが、
 
ただこの何気ない一言が、朝から僕の気分を軽くしてくれるわけで、
 
こういうさらっとした心くばりは、非常に素晴らしいと思う。
 
 
 
これまで数年にも亘って週二日となると計何百回という朝、
 
僕を気分よく送り出してくれるこのオジサンのアイロニーへの貢献度は計り知れない。
 
このように人は、知らず知らずのうちに他人に影響を与えているのだ。
 
 
 
七月を迎えて、イノウエがフルタイムスタッフになって約一年が経ち、
 
ヒラノ,フルカタとの三人体制で店の接客を担当するようになってからは特に、
 
満面の笑顔でご来店された常連さんを、彼女たちが店先で元気にお見送りするという、
 
そんな微笑ましい場面を、当たり前のようによく見かけるようになった。
 
横で聞いていても、電話や接客のでに気の利いた一言をバシッと決めてくれる。
 
 
  
顧客の方々により充実したサービスを、という目標を持って取り組んできて一年、
 
何か少しずつ積み重ねた彼女たちの努力が、ひとつの形になってきたような気がする。
 
そしてご来店いただいたお客様が、アイロニーで元気や癒しを感じてもらえる、
 
なんてことがあるとするのなら、こんなに嬉しいことはないし、
 
手前味噌ながら、なんてスバラシイ店なのではなかろうかと思う。
 
 
 
しかしまあ、向こう三軒両隣にまで響く彼女たちのオモシロ接客には、
 
2階でタニグチやケンと仕事をしながら、思わず吹き出してしまうこともしばしば。
 
 
 
最近では彼女達のパワーは、いつの間にやら近隣の店やお宅をも巻き込んで、
 
この打出界隈でのご近所付き合いも、アイロニー史上最高に活性化されてきた。
 
今年は打出神社の夏祭りに、お向かいのご家族とご一緒させて頂いたりもした。
 
 
 
例年祇園祭の頃には明けるはずの梅雨が、明ける気配もなく8月が訪れようとしている。
 
夜には花火があちこちで上がり、浴衣とうちわが涼しげに映る。
 
子供たちはひとまず、宿題のことは忘れて遊んでる。
 
路地を歩けば、縁側から漂う蚊取線香の香り。
 
とかく日本の夏は風情があってよろしい。
 
そしてまたいつもの調子で油断してるうちに、夏はあっという間に過ぎていくんだろうな。
 
 

根本から順番に咲いていく胡蝶蘭が、珍しく満開に。
梅雨のジメジメした熱帯雨林気候も、彼らにはちょうど心地イイようで。。


     
アイロニーレッスンサイト“ラフィリエ”はこちら
 
 
 
妻の日公式サイト
 
 
 
2006年以前の過去の酔いどれブログはこちらから 
 

About 2009年07月

2009年07月にブログ「I'llony PRESS アイロニーヨコヤマ 南青山花屋の日々」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2009年06月です。

次のアーカイブは2009年08月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Links

当店は妻の日に賛同しています
妻の日公式サイト