ある夜のこと…
店先で心地よい夜風に吹かれ、待ちわびた春を感じながら、
レッスンで使用する無数のアジアンタムをひたすら袋詰めにしていた。
暗闇と静寂の中、アジアンタムの根っこをほぐす何ともいえぬ音だけが響く…
その時、ふとマイケルジャクソンのスリラーの名作PVが脳裏に浮かんできた。
ゾンビが墓から土をかき分けて出てくるあの名シーンだ…
あの当時、時代を味方につけてマイケルは確かにスターだった。
アイドル的なイメージはあったにせよ、歌とダンスは文句なく素晴らしかった。
ダンスに関しては特に逸話があって、彼はPVの撮影で集められた超一流の、
どのダンサーよりも巧く踊れたらしい。
確か小学生の頃、夕飯前にテレビでやっていた洋楽の音楽番組を、
いま思えばちょっと生意気に、兄弟で揃って目を輝かせて見ていた頃を思い出す。
少しだけ昔の、もうかれこれ20年以上前の、
完璧に近いほどの、古き良き時代の懐かしい話だ。
アジアンタムが、こんなことまで思い出させてくれるなんて…
こんな夜もなかなか悪くない。
作家バーネットのこんな一節がある。
「庭の土を掘り返す時の、あの湿った匂いがいい。」
全く同感で、土は大地で地球そのものだ。
激務の最中の、束の間の安らぎのひととき。。
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