2011年4月 Archive
2011年4月 1日
2011年4月10日
花のちから 6
復興に向けての情報も知れば知るほど悲観的になってしまいそうだけど、
我々が弱気になってる場合ではない。
たくさんの人がちからを合わせてくれた花のちから。
http://justgiving.jp/c/3008
募金額は今209人が参加してくれて1267500円
たいしたもんだ。花のちから。
さて、また新しいことが起こった。
花のちからの花をプレゼントされたというとある女性が南青山店に訪れて
協力して被災地を支援したいと言ってくれた。
よく話を伺ってみると、小林麻耶さんや、皆藤愛子さんの所属するセントフォースという事務所のタレントさんたちが4月15日に表参道ヒルズで行う募金活動の場で、花のちからの花を配布したいと言ってくれた。
いつも直接手渡して一言添えれたらもっと気持ちがつながるだろうなぁとは思っていたけど、まさかこんな形になるとは。。
っていうか、俺がもらいたいやん。
今までは圧倒的に女性が花を手に取っていってくれていただろうけど
男性も、意外と男性の方がナイーブでストレスを感じてるかもしれないから
大きな癒しになるだろう。
そして、あんなかわいこちゃんたちに花をもらったら、俺だったらめちゃめちゃ募金してしまうだろう。
そうだ、してしまえ。野郎ども。
どんなにあっても足りる事はないんだ。
うれしかったことは、いろいろな花の候補を挙げたのだけれど
花の種類はどんなものでもいいので、被害をうけている生産者や被災地の花を配りたいと言ってくれた。
実際、被害の大きいところは出荷すらできていないし、東北の方はこれから出荷されるような産地が多いので今そういう花は少ない。
被害と言えば、あの週の大暴落で、被災地じゃなくても生産者さんたちは、甚大な被害を受けたところが多い。
それでも、被災地にできるかぎりの支援になるように、地域を選んで花を仕入れることにした。
予定では、セントフォースのタレントさん29人が、時間を分けて
表参道ヒルズで日本赤十字への募金集めと、花のちからのURLの入った花1000本にそれぞれのメッセージをつけて配ってくれます。
皆さん、ぜひぜひ受け取りにいってください。
僕もしらこく通りかかってもらいにいこうと思います。
2011年4月18日
オカンに花を
震災以来、なかなかブログがかけない病でしたが
これからまた今まで通り、ガンガンPRしていこうと思っとります。
アクセスランキングサイトもがた落ちしておりますので、バナーをクリックしてご協力いただけるとうれしいです。
さてさて、5月8日は母の日です。
アイロニーでは、母の日が一年で一番の繁忙期なのですが、
それにしても母の日に花という図式がよくここまで根付いたものだなぁと感心します。
アイロニーでは、妻の日といって毎月20日に愛する人に花を贈りましょうという男性の花贈り推進の活動をじみーにほそぼそとしてるのですが、
いつかは肩を並べる日がくることを願っております。
それにしても、いい日だなぁと思います。
毎年この時期になるとオカンへの感謝の気持ちを思い出します。
ついつい忘れがちです。
オカンの事を書くのはなんか照れくさいものですが、
うちのオカンは愛情いっぱいで育ててくれたなぁとつくづく思います。
偉そうなことをいっても、今も多分そのままなんでしょうけど。
今でこそ、なんとか社会生活に順応して生活しておりますが、
団体生活が苦手で、幼稚園や小学校のときにわりと激しい登校拒否をしました。わたくし。えー、ナイーブなのです。
泣きながらも無理矢理学校に連れて行かれるのですが
こうなってくると負けん気も強いので、絶対に帰ってやるねん。みたいなところにベクトルが向かうようなこともしばしば。
なんか都合の悪い事はすぐ忘れるたちであんまり覚えていないのですが
教室まで付き添って帰るーと泣きわめく僕のそばで、何度も説得するオカンがだいぶん困っている顔をしていて、今にもオカンが泣きそうなのは、よく覚えているし、大人になるにつれてどんどん鮮明になってくるように思います。
このときの事を思い出すと、うわ、オカンほんまゴメン。。
というUOHGな気分になります。(またか。。)
そして、今大人になってからのオカンに優しいタニグチはこのUOHGの
気持ちの表れなのです。
その優しさから、オカンのメアドが illony-atsushi というキモイ状況も
何も言わず笑って容認しているわけです。
他には。。
えー、他には。。
他に、今タニグチがどれだけオカンに優しいかと言いますと。。
別にないので、今年も花を贈ろうと思います。
皆さんはいかがですか?
ない人はこちらから。
2011年4月22日
2011年4月24日
清順出版記念パーティat graf
一昨日、大阪のgraf さんで情熱大陸出演や自身の仕事の本の出版などで注目が高まってる西畠清順の出版記念パーティに顔を出して来た。
清順とは僕よりも付き合いの長い芦屋店長ヒラノともうすでに3回も花宇にいったことのある息子大樹を連れていった。
エルマガジン社の人たちやグラフの人たち、普段花宇の花材をつかっているフローリストもちらほら、ほんとにたくさんの人たちがあふれんばかりに祝福しに集まっていた。
こういうのを見ると、清順の仕事への取り組みが人を集めているだけじゃなくて、清順の人となりが仕事を集めてるなぁとつくづく思う。
パーティの最後に、清順が締めの挨拶で、
今日は両親も来てるからと、みんなに紹介した。
父であり、社長の勲造さんは、清順に輪をかけたような面白い人で
本にも清順がまだまだ敵わないと描かれていたけど、
花屋の目からみても提案や交渉において、さすがやなぁと感じる人だ。
そういう人はやっぱり話しても面白い人で、前に東京会館での桜を用意してもらったときに、事務所でお茶を入れてくれて少し話をさせてもらったのだけど、短い間にもこの人はすげぇーなと感じさせられた。
パーティ最後のスピーチは感動的で、
集まった若者たちもみんな仕事人として、そして父親としての勲造さんに酔いしれたことだろう。
おまえいくつになったんや、30か?
なんぼやっとるいうたかて30そこそこのやつなんてまだまだや。
調子にのせんといたってください。
といってはるのを聞いて、
騒がしいパーティの中余裕で寝て重くなった大樹を抱えながら
仕事人として父親として、自分もあーいうふうに言えるようなおっさんにならねばと思った夜でした。
清順関係で告知が二つ。
この日みんなで集まってお祝いされた清順の仕事での冒険を綴った本
プラントハンター 命を懸けて花を追う
アイロニー芦屋南青山両店でも取り扱っています。
植物のよさをあらためて感じる事が出来る本。いい本です。
それに連動して、南青山店のおとなりのブックストア、ユトレヒトさんで
なんと、清順が世界中から集めてきた植物が多数展販売されています。
http://www.nowidea.info/?p=2872
普通ではなかなか買えないものばかりなのでぜひ見に行ってください!
ユトレヒト内のカフェ、アムール。実はうどんがおすすめです。
2011年4月27日
南青山
最近南青山勤務が楽しい。
横山マネージャーの地道な挨拶回りや、ツイッターの効果も少しあり
友達がたくさん出来た。
表参道の地下鉄の階段を上がると帰ってきたぜー。と感じる。
居場所があると感じられることはうれしいものだ。
そう思うと、うちみたいな店舗を構えているところは
もっと訪れる人にとって居場所となれるといい。
自宅やオフィスに一輪だけ買いに来てのんびりする。
知った顔があって、なんてことない会話を交わす。
そういう場所があるということは、楽しいものだ。
僕か横山しかいないことも多いので、なかなか打ち解けにくいかもしれないけど、
僕にはツイッターでフォローして絡んでくれればいいし。
http://twitter.com/#!/illonyTANIGUCHI
横山もあれでいて、慣れるとよくしゃべるおもしろい男なのです。
ターバン魔人ってなんですか?と聞いてみるといいかもしれない。
南青山は個人商店なノリの店が結構あって、
それぞれ店の人も個性的でおもしろい。
それは芦屋とよく似ている。
今週もいろいろな出会いがあって、いろいろな花をつくらせてもらった。
来週は母の日ウィークの為、ずっと芦屋勤務します。
次来るのは再来週か。南青山のみんな寂しいだろうけど我慢しておくれ。
寂しいよね?
南青山も今日から急に母の日のオーダーが増えてきました。
休みはいっちゃうと来ない人もいるかもなので、忘れないようにお早めにどうぞ。
そうそう。もう一つ。
母の日用に同業者の方からオーダーいただいていたアイロニーオリジナルのブリキのベース。
昨日ベトナムから届いて順次発送しているようです。
まだ数にゆとりがあるようなので、
母の日の準備忘れてた!とか言う人は芦屋本店 0797−38−8741まで問い合わせてくださいね。
普通のメーカーと違ってゴールデンウィークもやってますから急ぎのときは在庫があれば便利かもです。
ではでは、芦屋に戻ります。
ちなみに写真のブーケ。今日ツイッターでレア入荷のシャクヤクを紹介したところ、それでブーケを!とオーダーいただき、すぐにおつくりさせていただきました。店は遠くても芦屋と青山に居場所があると感じてくれてるといいな。
2011年4月28日
かがみ
今日は免許の更新のリミット。
ウェブ仕入れをすませ、スタッフちゃややを急かして駅まで送ってもらいなんとかぎりぎりセーフ。
いろいろ違反もあったので、2時間コース。
あれこれ思考を巡らせるときにふとこんな事を思った。
花というのもまた鏡のようなものだなぁ。
よく愛する人を鏡に喩えたり、表現者が時代を映す鏡のようだとかいったり
するけど
花もよく自分を映してくれる。
アイロニーは花の色気や自然のバランスを大切にした花屋だとよくいっているけれど
花の色気って、結局見る人が花を見てこれはエロいなぁ。。と感じるかどうかなのだけれど、
それは花の色気ではなくて、その人のエロさであると思うのです。
こんなことを言っていいのかどうかわからないけど、
アイロニーの花に色気を感じる人は、多分僕と同じようにエロいのだと
思うわけです。
でも、まぁエロいというのは悪い事ではなくて
下品なエロもあれば、気品あふれるエロもあるわけで。
下品なエロも悪いということはないわけで、これはもう趣向というか
好き嫌いかと。
面白いのは、僕のつくった花や選んだ花、撮った写真に
僕の心や趣向を見ようとして、発せられる言葉を、
僕はその人の心や趣向として感じる事が出来るのです。
花はメッセージを添えて贈るだけじゃなくて、
こういう風にして気持ちを伝えたり
相手を知る事も出来るのです。
とここまで書いてみて、母の日の前に書く内容ではないなぁ。。。と
ひどく後悔しましたが、なかなかよく書けたのでこのままにしようと思います。
2011年4月29日
ラフィリエのディプロマ試験
徐々に回復してきました。応援してくださってるかた本当にありがとう。
アイロニーで私がすべての講義とレッスンを担当してる
1年間のディプロマ取得コース、ラフィリエ。
いつから初めてもいいのだけど、1年で22回のレッスンをすべて終了したら
最後はディプロマを取得する為のテストがある。
テストというとみんな面倒がってなかなか受けてくれなかったりするのだけど
内容は、楽しいものだと思う。
今後仕事として依頼されたい二つのテーマを決めてもらい、(一つの予算は25000円)
好きなものをつくってもらう。
いろいろなシュチュエーションを考えて、こんな仕事が入ってきたらどうしよう。。こんな仕事が受けられるようになりたい、
仕事として考えていない生徒さんも、友人にウェディングブーケを頼まれたら。。自宅に知人を招いてパーティをするときに花を飾りたいときに。。
などなど、予習をしておこうというものだ。
花の仕事というのは、本当に多岐にわたっていて
本当に様々なタイミングで様々なシーンに必要とされるため
基本的にやった事ない仕事であふれている。
私が今まで経験させてもらった仕事で、役にたつだろうと思う事を出来る限りたくさん伝えようとしたカリキュラムではあるが
それがぴったり当てはまる人も少ないだろうと思う。
やった事ないからと尻込みしていては、その仕事を経験する事はできない。
花屋の仕事で一番大切だと思うのは 経験だと思っています。
だから、キャリアの長い先輩たちには尊敬の念がある。その部分は絶対に敵わない。
でも同業者としてライバルとして、競わなければいけない。
経験というハンデをどう覆すか。
想像力です。
それさえあれば、一番大切な経験をどんどん積む事が出来る。
そのどちらも備わって、その経験と想像力が自分のなかでせめぎあうような
仕事ができれば、なかなかいいフローリストになれると思って私は仕事している。
それを伝えたいなぁと思うのです。
テストまだの人は母の日が開けたらテストしましょうねー。
これから始めようかなというひとは体験もありますのでぜひ。
→http://www.la-filiere.net/
母の日の注文もお待ちしております!
2011年4月30日
すずらんの日
徐々に回復してきました。応援してくださってるかた本当にありがとう。
フランスでは5月1日はミュゲ(スズラン)の日といって、
スズランをプレゼントされると幸せになれるという言い伝えがあり
この日ばかりは、花屋じゃなくても スズランを売ってもいいということで
街角のいたるところでスズランを売っている人が出てくるそうです。
日本でも徐々に徐々に認知されるようになりましたが
ビッグイベント母の日の影に隠れてなかなか浸透しませんね。
アイロニーでは、芦屋本店南青山店の両店に
ご来店にてご注文やお買い上げの方に
スズランを一輪プレゼントします。
たった一輪か、という感じですが、一輪でも幸せになれるのですから
ぜひもらいに来てください。
またインターネットやご来店にてすでに母の日ご注文を頂いてる方にも
プレゼントいたしますので、ぜひもらいに来てくださいね。
母の日の注文もお待ちしております!
Auther
florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ
芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。
独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。
企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。
自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。
多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中